すみっこのblog

御影・渦森台・鴨子ヶ原の山の様子や 東洋医学、中医学、鍼灸のお話など。 うずもり鍼灸治療院(uzumori.com)、院長の日記です。

中医学

11月の養生

神戸や芦屋は、昨日の夕方ぐらいから六甲おろしがすごかったですね。

暖かい日々が続いていましたが、もう11月です。
寒くなってくれないと困ります。
ただ、いきなり急に寒くなると体の準備ができてませんので、色々と不都合が。
関節や頭が痛いなんてことが。

そして、お肌が乾燥しますよね?
肺も皮膚と同じく、外気にさらされていますので乾燥します。
肺や気道は粘膜が湿っていないといけません。
乾いてしまうと細菌の思うがままとなってしまいます
先月にはインフルエンザによる学級閉鎖。
今は、マイコプラズマ感染がえらいことになっていますので、ご注意を。

というわけで、冷えないように、乾燥しないようにすることが大事です。

まだ、冬が始まったばかりです。
太陽をはじめとする、自然のエネルギーは激減します。
なので、冬こそ滋養のある食べ物を取りましょう。

今年は季節がずれてしまいましたが、梨なんかは甘味で滋養、そして豊富な水分で秋に必須です。
他にも、食の秋と言われるぐらい、美味しいものが満載。
全て、冬への準備をするために自然が与えてくれているんですね。 

食べましょう!! 

夏休み終了と九月の食

さて、奥様たちにとって地獄の夏休みも終了。
うちのちび共も、ぶつぶつ言いながら登校していきました。

と言う訳で、九月となりました。
先日の台風以降風が涼しくなり、熱い中にも秋を感じるようになりました。

と言う訳で、九月の過ごし方!!
中医学では、季節ごとに「春生、夏長、秋収、冬蔵」と言われています。
「春に発芽、夏に成長、秋に収穫し、冬は種になる」といった感じ。

秋は収穫ですので、熱い夏に消耗した気力を補充する季節。
特に胃腸は熱さにやられていますので、気力の回復が必用。
また、夏場に消耗した水分の補給と秋からの乾燥に備えて水分も必要。
なので、梨なんかは体に必要な食べ物になります。
あとは、柿、栗、あけび、ザクロやリンゴなど、みかんは早いかな? ブドウもまだまだ。
このように、自然界も収穫の秋で、甘い(疲労回復)果実が多いのも特徴。

また、気温も下がってきますので冷えにも気を付けましょう。

私の好物は、スダチ+サンマと旬の二重奏!!
お腹すいてきた…

そろそろ、お山の栗を見に行ってくるかな~。
今年は雨が少なかったから、どうだろう? 

今日、明日と雨はお休みのようです。
洗濯頑張りましょう。

と言う訳で、今回は「梅」。
山イチゴは残念ながら時期を過ごしてしまいました…

それで、何かないかな~と探していました。
ビワも梅も採れるところは大体なくなってます。
が、ふと公園をのぞいてみると…
斜面の木には梅が一杯付いています。
さらに、下の方には熟した実が一杯落ちています

実を拾ってみますと、すっごく綺麗
毛深い梅のみだからか、土の上に落ちても影響を受けにくいようです。
さらに、完熟のためとてもいい香り 

と言う訳で、梅の実を拾ってきました。
(落ちてるものを取るだけで精一杯) 

中医学では、最も古い薬草の本にも載っている薬です。
梅雨時が旬となりますので、
・おなかの調子を整える作用
・湿気や熱さによるだるい、疲れをとる作用
・殺菌、抗真菌(カビ)作用
等、色々とあるようです。

さあ、食べましょう といってもすぐには無理ですが

まず、梅を洗って水につけておきます。
(中に虫が入っていれば逃げ出してくれますので)
 DSC03823
まあ、少々傷があるのはご愛敬。
梅酒にしたいのですが、梅酒には青い梅とのこと。
また、ちびたちが飲めませんので…梅のシロップ漬けに。
DSC03820

もう少し拾えたら、梅干しを作りたいと思います。
雨が降ったからどうなんだろう…

ゴールデンウイーク

今年は10連休を満喫される方も多いのではないでしょうか?

うちの「うずもり鍼灸治療院」(一応宣伝しとかんと)も5/1~5/5までお休みです。
楽しい農作業が待っております
草刈り、田起こし、畦づくり…
機械作業も多いですが、結構な運動量です。

この季節は、草木が伸びるように、人も伸び行く季節です。
寒い季節から徐々に暖かくなり、朝起きて伸びをするような状態。
押さえつけられたり、閉じ込められたり…はよくありません。
また、梅雨時に向けて胃腸の調子も整えていかないといけません。

この二つを邪魔するものとしては…
「ストレス」
ストレスは、気持ちを抑え込み、体も固くしてしまいます。
そして、胃腸はストレスに対して非常に弱いです。

五月病を防ぐためにも、この連休ははじけましょう!!
スポーツ、観光、温泉!!
出来れば、家にこもらずに外に出かけてください!! 

ご安全に!! 

発熱と鍼灸治療

本日お問い合わせがありましたので、こちらの方へまとめておきます。

お問い合わせは、
熱が出ているけれど、鍼灸を受けてもいいですか?
というもの。

状態として、
・38度以上の熱。
・ウイルス感染症
ということとから、
熱が下がるまでやめましょう」とお答えしました。

鍼灸治療では、
・風邪の引きはじめ
・熱の上がり鼻
であれば、大椎というツボを温めることで早期に熱が引く事があります。

しかし、今回はウイルス感染症による熱。
つまり、体がウイルスを殺すために熱をあげている状態で、免疫チーム総出で戦っている状態です。
また、熱が出ると血流量も上がり、ランニング並みの心拍数になることも。

ご存知の通り、鍼灸治療では
・血流量の増加
・免疫反応を呼び起こす
事を行うことで、患者さんの体が治療を始めるスイッチを入れるものです。
体がウイルスに全力で対応しているときに、治療をしても、
「こっちが先や!!」と無視されるか、
「そんなに仕事詰め込まんといて…」とパニック(何もできなくなる)状態に。

ですので、「風邪の引きはじめ」「病後のケア」には治療を行いますが、「発熱中」には手を出しません。
だって、必要だから熱を出しているんですから…
急性の下痢を止めてはいけないのと同じです。 

ゆっくりお休みになって、体内の戦いの方にエネルギーを分けてあげてください。
続きを読む

春と精神と朝のお灸

テレビで五月病をやってましたので、中医学から見たお話を。

中医学では、全てのものを五行(木、火、土、金、水)に分けます。

春という季節は冬に寒さで固まっていたものが、木が枝を伸ばすようにのびのびと成長する時期です。
言い方を変えると、のびのびと成長しないといけない時期なんです。

これは木だけではなく、人間も同じです。
また、中医学では「体も心も一つ」なので、心ものびのびとしなければいけないです。 
いつの季節でも締め付けはよくはないのですが、特に春はのびのびが大切なんです。 
動きたいものを動けない状態にすると、症状が重くなってしまいます…これが五月病の元かと。

早起きして、のびのびと朝の若々しい陽の気を体の先端まで吸収し、一年を乗り越えるエネルギーを蓄えましょう。
中医学では、夏至(6月21日ごろ)から陰の季節が始まりますので、それまでが勝負です!!!!

新入社員のみなさん。
最初は何もできなくて当たり前です。
あまり難しく考えなくてもいいですから、のびのび行きましょう。

また、お灸の元であるもぐさ(よもぎ)は「陽の塊」と言われ、陽の季節である4~5月ごろに収穫されます。
なので、お灸は体に陽を補給してくれるものです。

お灸の香りでリラックス。 
温熱効果で陽気の補給。

朝のお灸がお勧めです!! 

春の嵐

あ~
桜が
朝の段階でかなり桜の絨毯ができてました…

バイクの方は気を付けてください。ほんとに滑りますよ!!
うちのR2君も滑りましたから

山の上は週末まで持つかも…ですが、下界はさみしくなりそうですね。

で、「春」。
中医学では、春=木=肝と関係してきます。

中医学では、陰陽と五行で世の中ができていることになっています。
五行は、木、火、土、金、水からなります。

さて、皆さんは木からどういうイメージを持つでしょうか?
古代(BC.1000頃)の人は、木の枝が伸びる様から成長をイメージしました。
木が成長する際は緑に覆われ、花も咲くということで春となったんですね。
まあ、二千年以上前に書物としてまとめられたぐらい、おかしい所が少ない理論だったんです。

人体では、
五臓:肝
五腑:胆
が、あてはめられました。

なぜ、「肝」が木かというと…
五行が考えられていた頃の肝は、「気血を全身に行き渡らせ」「血の量を管理する」仕事をするものでした。
これを、根から養分を全体に行き渡らせ、取り込む水分量も管理する木に重ねたのでしょう。

※ここで、「気血」の解説。
 「血」は現在我々が考えているものと、大体同じです。
 「気」はこの世の全てを構成する物で常に動いています。
 物を動かすエネルギーであり、止まると様々な物質になるものです。

ということで、肝=木=春、ついでに=朝となりました。
また、中医学では心身一体であるというのが基本原理。
体中に気を流して成長させるということは、精神的な面も肝が担っているということでもあります。
なので、
怒り→肝が頑張る→気が動きすぎる→頭に血が上る!!、ほっぺが赤くなる。
悲しい→気が動かなくなる→胸が苦しい→鬱…
なんてことも。
春は肝が敏感な時期ですので、入社・入学でストレスを受けて五月病というのは中医学では普通のことなんです。

なので、春はリラックスして肝をのびのびと働かせるのが重要。
また、春は陽がどんどん増えていく季節で、一日で言えば朝!!

そこでお灸。
もぐさの精油には、リラックスの香りも含まれています。
ちょっと早起きして、朝のお灸でリラックス!!
すっきりと、春の一日を過ごしましょう!!

七夕さん

今日もしとしと雨が降っております。
残念ながら、お二人はお会いできなさそうです...
まあ、なかなか思うようにいかないのが現実であります

で、七夕は7月の節句です。
ご存じのとおり、奇数月の同日には何かが設定されています。
1月1日は元日 
3月3日は桃の節句
5月5日は端午の節句
7月7日は七夕
9月9日は重陽の節句 
11月11日は無し!! 

さて、ここから「基礎の中医学」。

中医学は、陰陽と五行がメインなんですが、奇数は陰陽で行くと陽です。
その陽が重なることから「陽が最も強い日」となります。
で、陰陽論では「陽極まれば陰となる」ですので、「明日から陰になっていく」日と考えられました。
なので、陽の一番強い日に陽の力を取り込み、邪気を払いのける儀式の日なんですね。

先日書きました「もぐさ」なんかも、夏至(陽から陰への切り替えポイント)前に、陽の気をいっぱい吸収したヨモギを収穫して加工することで、「陽気が凝縮されてます!!」となっています。

で、11月は???
「二けた」なので仲間外れ。
最高の陽は9なんで、11は...
まあ、季節は明らかに冬です。
思いっきり陰の季節なんで、陽の気をためておかないといけませんから、じっとしてましょうって事?

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