ここ半年ぐらいで3回目ですか?

それも、日本のどこでも見られる放送局でです。
(今回は再編集の番組みたいでしたね)
一体どうしたのでしょうか?
少し補足や突っ込みをしてみたいと思います。

・お灸です。
来週詳しく紹介されるみたいですね。
日本では、お灸はおまじないみたいに思われてる風ですが、欧米ではかなり評価されています。
「もぐさ」は英語でもそのまま「MOXA」です。
ヨーロッパの人たちが、「もぐさ」をアフリカに持ち込んで結核等の治療、予防に使用しています。
良くも悪くも欧米は合理的。
有効であるとわかれば、積極的に取り込んでいきます。
昔の日本もそうだったはずなんですけどね。

おまけ。
私だけかもしれませんが、お灸の煙を鼻から吸うと、痛いですが花粉症の鼻づまりがすっきりします。

・腰痛の治療で、背骨が曲がっている!!という場面があります。
実際、肩甲間部は蛇行している人が多いですが、骨の異常はほぼありません。
動物は、骨を筋肉が引っ張ることで体を動かしています。
その筋肉が凝り固まることで、骨が引っ張られ過ぎて蛇行します。
鍼で筋肉を緩めることで正常な状態に戻ります。

・灸頭鍼という、針の先にお灸を付けて燃やす治療法をやっていました。
灸の熱が鍼を通って...と説明がありましたが…
0.2mmの太さで、空気中に3cmもあれば、体に着く前に冷えちゃいます。
でも、間接灸としては意味があり、鍼の横でお灸をするのと一緒かな~と思います。
昔は、せんねん灸のように簡単なお灸がなかったので、灸頭鍼が生まれたのだと思います。
鍼にくっつけて火をつけたら終わりですから、楽なんです。

たまに落ちることもありますので、当院ではやりません。
昔、私が中国人の先生に治療してもらったときに落ちました。
「熱くても我慢してね~」と言われてたので、我慢してました。
あまりにも熱いので、「ちょっと熱いです」と訴えたら、「早くいいなさい!!」と...
こんなことが起こると嫌なので、当院では鍼の横にお灸を置きます。

・東大病院で、手術後の痛みを鍼で楽にする治療をしているとのこと。
私の治療経験でも、鍼の鎮痛効果が凄いということを体験しています。
なので、病院での検査した方がいいか?と、常に考えながら治療しています。
また、腹部の手術跡が腰痛の原因だったりもします。
改めて、手術後の痛みに鍼灸っていいよな~と思いました。

あとは、ツボや経絡がどういうものかを突っ込んでほしかったな~。
残念ながら、人体の神秘はまだまだ不明なことが一杯です。
だから鍼灸、東洋医学なんです。
実験や解剖ですぐにわかることではありませんが、こういう症状の人はここが悪い。
ここが悪い人はここを治療すればよくなった。
ということを何千年も積み重ねてきたものが東洋医学。
西洋医学を翻訳するときに、ぴったりと合う漢字があったのは何故でしょうか?
東洋医学の話を聞くと、「あ~、それそれ」となる話も多いです。