後見人が付いていると、本当に何もできません。
では、後見人ってどういうお仕事なのでしょうか?

民法では、
(成年被後見人の法律行為)
第九条 成年被後見人の法律行為は、取り消すことができる。ただし、日用品の購入その他日常生活に関する行為については、この限りでない。

たった二行...
一人の人間のすべてを支配してしまう権力が二行で終わりです。

法律行為は簡単に言うと売買らしいです。
なので、物を買ったり売ったりする場合は後見人の許可が必要。

ただし、日用品(食料品や衣料品等)や日常生活上の契約はこの限りではないと定められています。
なので、お菓子を買ったり、日常に着用する衣服を購入したり、現在では携帯の契約もいけるんではないでしょうか?

ですが、私が相談を受けている方は、切手すら購入してもらえません。
なぜなら、勝手に裁判所に陳情書を出すからという理由(後見人からクレーム)で施設が拒否。
難聴で電話もできず、物理的に施設からも出られない状況。
親族もいないので、誰も訪ねてくる人はいない。
手紙という手段を奪われると完全に外部から遮断されます。
そして、毎月老人ホームの利用料は引き落とされ、後見人の給料も取られて行きます。
両者にとって、手放したくないお金の生る木。
文句を言う親族もいないので、死ぬまでこの状況が続きます。
恐ろしい…

切手も買えない状況は民法に反していますが、民事なので警察が動くかどうか。
でも、訴訟は後見人の許可が必要となるので…
なんじゃこりゃ。
どうにもならんじゃないか!!
っていうか、完全な虐待じゃない?
となると、人権相談や人権救済への相談も考えられますね。

でも、少し嬉しいことがありました。
「バタバタが落ち着いて、家の片づけができたらここ(ホーム)に帰って来たい。」
と。
認知が無いと認定されても、難聴のハンディはあります。
その点を心配していたのですが、ちゃんと自分の現状を理解しておられます。

こんな方が、後見人が必要な状況なのでしょうか???