勉強会で症例発表をしましたので、簡単にお話を。

改めて、痛みに関して勉強しました。
骨折で鍼灸院に来られる方はまずおられないと思います。
今回は、骨折後に痛みが取れないということで、治療をさせていただきました。

骨折ですが、骨が折れたことが直接の原因になる痛みは、約一週間らしいです。
それも骨が損傷しているということより、損傷部位の周辺に炎症が起こることによるものです。
病院では炎症が治まってからギブスをしますので、ギブスをする段階では痛みが軽くなっています。

ただ、脊椎圧迫骨折ですが「無痛性脊椎圧迫骨折」という病名もあります。
圧迫骨折していても痛みが無い。という人もいるということなんです。
上にも書いたように、骨折時の痛みは周辺部位の炎症が原因です。
骨粗鬆症で骨がつぶれる場合は、骨以外の組織損傷が非常に少ないため、炎症がありません。
なので、衝撃を受けていない場合は痛くないのが本当なのです。

今回の患者さんは、骨折の診断を受けてから3週間。
鎮痛剤も効かずもう我慢できない。
藁にもすがる思いで鍼灸を選択されました。

まず、骨折診断から3週間。まず、骨折による痛みとは考えられません。
さらに、診断から3週間なので、骨折から3週間以上。
寝ていると痛みがまし。
起き上がるときに腰背部に激痛(圧迫骨折の方に多いようです)。
もう、筋肉が原因としか考えられませんので、鍼灸で痛みが取れる対象になります。

結果、この患者さんも二か月後には普通に動けるようになりました。

痛いのが好きな方は痛みを楽しんでもらえればいいのですが、嫌な人は一度鍼灸を試してください。
鍼が無痛とは言いません。
でも、鍼が痛いのは一瞬です。
それも早いうちに治療を行うほうが、早く、綺麗に楽になります。
長く我慢してしまうと脳が痛みを記憶してしまい、すべてを取り切るのが難しいのが現実です。

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