先日TVで見た腰痛の情報。

TV局の知り合いもいますが、印象操作って怖いですね。
残念ながら、TV番組はすべての情報を調べているわけではなく、放送もしません。
まず結論きありきで、それに至るストーリーに沿って編集しています。
なので、つじつまの合わない情報は放送されることはありません。
(最近は、明らかにおかしいストーリーも多いですが…)

15%はヘルニアなど器質的(目に見える)異常で、残り85%は姿勢のゆがみ???

「姿勢のゆがみから筋肉が凝って、筋肉が痛い」というのは、細かいところは置いといて、まあそうでしょうね。
 ただ、姿勢を直すと筋肉が戻る…
常に矯正していればそれもでいるでしょう。

どうして姿勢が悪いかを考えてみてください。
そうです、筋肉です。
悪い姿勢が筋肉を硬直させ、硬直した筋肉は悪い姿勢を維持し続ける…
なので、一時的な矯正では、ゴムのような筋肉は戻ってしまいます

整体がダメというわけではありません。
個人的には整体やカイロ+鍼灸が、筋肉による痛みには最強だと思っています。

というわけで、この番組を見て思ったのは…

結論として、「姿勢を直せは腰痛は治る」とTVは言いたいわけです。
スタジオには腰痛がない人もいました。
腰痛の人の体のゆがみは計測していましたが、腰痛のない人は?
どうして測定しないんでしょう?
まあ、体が歪んでいない人なんかいませんから、都合の悪い結果がでますもんね。

85%は姿勢が原因とのことですが、お医者さんの団体である腰痛学会の発表では、腰痛の80%以上は心因的要因であると言っています。
腰痛の番組を作るのに、腰痛学会には聞かなかったの?

で、最後に最近行われているらしい食塩水注射。
凝った筋肉に生理食塩水を注射するんですが…

これって、鍼です…


アメリカでは、20年前から、
液体を注入するウエットニードリング(今回見た生理食塩水注射等ね)

何も注入しないドライニードリング(まさに鍼治療)
と発展し、トリガポイント治療として理論化されています。

鍼灸は宣伝が下手なんだろうな…

注:日本は何か注入しないと保険適用外なのかもしれません。
  なので、生理食塩水でも体に入れないといけないのかも。